香りのある花

春のフラワーショップ

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春はまだまだ先ですが、生花店の店頭には春の花が並び、華やかさと、香りを競うようにしています。
花開くたびに香りたつヒヤシンス。ふわふわとした花びらのイメージによく合う甘いスイトピー。かなり強いフリージアの香りは少し酸味があるような感じ。
洋花ばかりではなく、水仙、百合、菊、松や青竹、しめ縄飾りの乾いた匂い、千両の葉や茎から発せられる、青々とした独特の匂いも、年末から年始にかけてよく嗅ぐ匂いです。
生花店に立ち、さまざまな花に囲まれていると、次第に嗅覚が麻痺してくるため、匂いを意識しなくなってきます。
そのためお客様の「わあ、いい匂い!」という声に、はっとすることがあります。

と、言っても生花店のスタッフの鼻が鈍感なわけではなく(寒いところで作業しているため、風邪気味のスタッフが多いという説もあります)人間の嗅覚はある 程度同じ匂いを嗅いでいるとその成分に慣れてしまい、あまり感じなくなってしまうからで、鼻そのものが鈍感になってしまうのではなく、その匂いの成分に対 して慣れてしまうということなのです。新たな香りの成分を持った花が入荷すると、一瞬その匂いに  気づきますが、またすぐに感じなくなってしまいます。
なので、お店から家に帰るまでの間の、植え込みの匂いのほうがより印象に残っていたりします。

花の香り・匂い

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香りのある花というと、真っ先に思い浮かぶのがバラです。生花店に勤め始めたとき、赤バラの香りを嗅いで、「あれ?匂いがあまりしない。もしかして古い の?」などと言っていたものですが、もちろんそんなことは無く、品種改良された最近の品種はあまり香りがしないものが多いといことを知らなかっただけのこ とでした。
とはいえ、やはり香りの強い品種は個性的な、香りを放っていました。濃いピンクのゴージャスな「イブピアジェ」や、柔らかな薄ピンクの「トロワラス」、深 いビロードのような黒赤色の花びらの「イントゥリーク」「ザ・プリンス」、明るいオレンジの「マレーラ」、大輪の紫「マダムビオレ」、などが好きなバラで す。香りはさまざまな系統があり、交配などによって多種多様な分類がされています。

臭い?いい匂い?

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香りの好みは、人によって好き嫌いがあります。ストックの匂いは、個人的に、私は苦手です。また、いい香りでもあまりにも強いとちょっと困ってしまいます。(百合など)
ついでに臭いものをいくつか・・・。
かすみ草。アルケミラモリス。アストランティア。黒百合。アリウム・シクラム。
有名なものから、マニアックなものまで。いくつかあげてみました。
もしお店で見かけたら・・・。嗅がないほうがいいですよ。

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