花育活動報告-2時限目-胡蝶蘭の管理方法について

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大切な人のために胡蝶蘭を咲かせてプレゼントしよう!

そうしてはじまった小学2年生による花育授業。

目的を理解した児童たちの目が、途端にキラキラ輝き出したのを、

今でも鮮明に覚えています。

 

開始から1ヶ月と10日、胡蝶蘭の管理方法はいたって簡単です。環境の良い場所に置き1週間に1回のお水やりをするだけなのですが、学校の教室で育てる場合には、下記のような条件が必要となります。

①優秀な品種で実施する事。

実は胡蝶蘭にも育てやすい品種とそうでない品種が存在します。プロが育てても難しい品種は誰が育てても難しく、病気や根腐れなどで大半が開花しないで枯れてしまうものがあるのです。今回使用した品種は、弊社でもトップレベルの優秀なオリジナル品種(ハッピービビアン・チュンリー)。先生児童含む40名が誰一人欠ける事なく咲かせる事を目的としていますので、株の選定や品種の選抜が如何に重要かがお分かり頂けるかと思います。因みにチュンリーは10年に1度オランダで開催される花のオリンピック、フロリアード2012で金賞を受賞した優秀な品種です。

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②水やり、温度、日照、空調

優秀な品種を使用する事の他に、生育に関わってくるのが上記の4項目です。弊社はバーク栽培(杉の皮のチップ)で植え込んでありますので、水苔に比べ非常に水捌けが良く、1週間に1度タップリのお水やりをしても根腐れの心配がありません。逆に霧吹きだけで水やりをしていると充分に水分が行き渡らず、渇水状態になってしまう事がありますので、児童達には毎週金曜日、下校の時間に水やりをしてもらう事にしました。余談ですが、根の強い品種は水に浸けていても、滅多に根腐れをおこすことはありません。

次に温度ですが、胡蝶蘭の適正温度は人間の感覚と非常に良く似ています。18-25度位の安定した温度を好みますので、時期を選べば教室でも問題なく育てられるという事です。開始時期は秋でしたので、人間にとっても胡蝶蘭にとっても非常に過ごしやすい環境といえます。冬の教室は流石に寒すぎますし、夏は夏休みでお世話をする人がいないので、胡蝶蘭を使用した花育実施時期は、春先スタートか秋口スタートに限られます。

次に日照ですが日照は非常に重要です!水と温度と同じくらいに重要項目だと思います。胡蝶蘭を育てていて蕾が開かないで落ちてしまう。。。そんな経験はございませんか?乾燥や品種的に開きにくいなどの原因もありますが、多くの場合は日照不足による成長不良です。小学校の場合、校舎の造りや照射の角度が時期によって違いますので、それらを踏まえたうえで胡蝶蘭の置き場所を考える事が重要です。日差しが強すぎると葉焼けしてしまうリスクもあるので、日当たり調整が胡蝶蘭管理の難しい所ですね。

児童たちは教室内で胡蝶蘭と共に成長を続けます。児童達が月曜日に登校して先ずはじめにする事はなんだと思いますか?担任の先生がおっしゃっていたのですが、土曜日、日曜日は学校が休みなので、月曜日に登校してくると真っ先に胡蝶蘭の様子を見に行くそうです。胡蝶蘭と一緒に生活する事で、植物を気にかける思いやりも着実に育っているようです。

 

持ち帰り授業は開始から2ヶ月後の予定。どの胡蝶蘭も元気に順調に育っています。

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