今回は、5月頃に切り花として出回る、スズランのお話です。
スズランは、日本の中部地方より北側の高地に生息するお花です。
切り花や鉢植えとして出回るのは日本原産のものではなく、ほとんどがそれより丈夫なヨーロッパ原産のドイツスズランです。
かわいらしいベルの様な花と、独特の香りがします。
また、君影草(きみかげそう)や谷間のユリ(Lily of the valley)といった別名も持ちます。
香りや姿、名前から想像できるかわいらしい、清楚なイメージの一方、スズランには毒性があり、切り花を生けていた水を誤って飲んでしまった人が亡くなるなど、怖い一面も持ちます。
フランスでは、5月1日メーデーにスズランの花を贈る習慣があるそうです。
スズランを贈られた人に幸せが訪れるといわれます。
小さなコップにスズランの花と葉をたくさんいれると、とてもかわいらしいです。
誰かの幸福を願って、スズランを贈ってみてはいかがですか?