「夏の花・ヒマワリ」

季節の花の愉しみ

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夏の花。朝顔、百合。水辺を想起させる涼しげな和の花。ハイビスカスやブーゲンビリアのような、色鮮やかな南国の花々。生花店にとってはいろいろな意味で大変な夏の季節ですが、たっぷりの太陽の光を浴びて、新緑の頃よりも深く、濃い青々とした葉の生い茂るこの季節だからこそ愉しみたい花がたくさんあります。

太陽の似合う花

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四季の中で、もっとも生命感に満ち溢れたこの季節を代表する花といえばやはりヒマワリです。キク科のヒマワリはその大きな花が、まるで太陽を追いかけているかのように見えるため、ギリシャ神話の中で太陽神アポロを一途に思い続けた妖精の化身とされるほど夏の太陽とイメージが重なる花です。大きなものは2メートル以上に育つものもあり、花市場でも人の背丈を優に越える物が入荷する事がありますしかし、生花店では品種改良によりアレンジやブーケに使いやすいように高さを抑え、あまり大きくならないようにしたものが多く使われます。

歴史を刻む向日葵

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最近では、ヒマワリを描き続けた画家、ゴッホの名をつけた、「ゴッホのヒマワリ」や「モネのヒマワリ」、「ゴーギャンのヒマワリ」といった品種も独特の咲き方や、形で人気があります。色もスタンダードな黄色から、爽やかなレモン色、漆黒の「ムーランルージュ」、赤茶の色合いがブライダルでも良く使われる、「プラドレッド」など様々です。種を食べたり、又油をとったりと、昔から人の生活にかかわりの深いヒマワリは最近では春先から冬頃まで見られるようになりましたが、太陽のようなそのおおらかな花の姿や、元気いっぱいの色合いはやはりこの季節にこそ愉しんでいただきたいと思います。

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